~旧帝国ホテル(明治村) フランク・ロイド・ライト研修~

先日、愛知県の明治村にある
旧帝国ホテルを見学して来ました。

フランク・ロイド・ライトは
近代建築の三大巨匠と言われ、
アメリカに存在する落水荘をはじめ、

10の建築物が世界遺産に登録された
偉大な建築家です。

日本にはライトの建築物4件が残されており、
その1つがこの旧帝国ホテル中央玄関で
1921年に完成し、老朽化の影響から
1968年に建て替えられました。

日本の文化、美術に興味を持ち、
圧倒的な迫力のあるファサードは、
平等院鳳凰堂をモチーフに作られたそうです。

 

 

正面玄関の車寄せ部分は
手を伸ばせば届くぐらい低く抑えられており、
そこからロビーに入ると、
3階までの吹き抜けの大空間が広がり、
低い天井からの落差で更に高く感じます。

 

 

ロビー天井にはシャンデリアなどの照明器具は無く、
柱部分の装飾の一部が
照明としての機能を果たしています。
豪華な照明器具で演出するのではなく、
幾何学模様の装飾1つ1つが
ライトのデザインで作られており

建築の一部を照明として存在させています。

 

 

ライト建築の特徴である
水平線を強調したデザイン。
2階、3階部分も天井が低く抑えられており、

自分が理想とする
高さのバランスを感じる事ができました。

 

 

この建物が出来てから100年以上経っていますが、
今も色褪せる事のない考えられた
ディティール、バランス、素材感など
大変勉強になりました。
今後、この経験を設計に活かしていきたいと思います。

 

 

~いいデザインと暮らそう~

 

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